ワンポイント・アドバイス


     緊急時にはどうする?


◆イタリア国内の市外電話局番変更◆

最近、日本からイタリアへの電話やファックスの連絡がしにくくなったという話が伝わってきます。 おそらく、イタリア国内の市外電話局番変更が原因と考えられます。今までは、イタリア国際呼出番号=+39の後に市外局番、例えば、ローマ=06,ミラノ=02の0を取り除いてから目的の電話番号を続けましたが、この数ヶ月の間に0を取り除かない市外局番に続けて目的の電話番号を入れるようになりました。 従って、イタリア国内でも市内だからといって、この「0」を外すと、繋がらなくなりましたので、御注意下さい。


◆イタリアから電子メールを送るには◆

最近、時々以下のような問い合わせがあります。

>Would you tell me good providers to connect with Inter-Net in Italy?
>And is it possible to E-mail communication in Japanese in Italy?
>Your HP is written in Japanese. Is there the way to use Japanese at E-mail?

>イタリアでインターネットプロバイダとの契約は簡単にできるのでしょうか?
>ローマに住んでいる友人を頼ってそちらに数ヶ月滞在する予定になっています。友人
>はモデム内臓のノートパソコン(OSはWindows95)を持っているのでそれで電子
>メールのやりとりをできるようにしたいのです。

こちらで現地のプロバイダーと契約することは難しくないですが、マニュアルは全て イタリア語ですので、セッティングにはかなり苦労されると思います。 短期間滞在の場合には、イタリアからcompuserve 経由で niftyserve に接続する方法が簡単で確実です。日本出発前にこの接続方法を勉強しておかれるとよいでしょう。更に具体的なセッティングについてはniftyserve のフォーラムを覗かれるとよいでしょう。


◆呼び鈴◆

こちらの建物には個人住宅でも集合住宅(アパート)でも各家庭の玄関先にはほとんど必ずといってよいほど呼び鈴又はインターフォンがあります。大抵の場合、表玄関の開閉も操作できるようになっています。最近、日本からの方で気になることが一つあります。それは呼び鈴の「押方」です。呼び鈴を2〜3度続けて押したり、あるいは10秒と待たず、再度押したりする人がいますが、これは訪問先の方に大変失礼になります。それは家の中から応答するのを待たずして、強引に催促していると思われても仕方がありません。そこで御勧めしたいのは外から呼び鈴を押したならば、訪問先の人が応答するまで少なくとも20〜30秒間待つことです。たったこれだけの心遣いだけで訪問先に良い印象を与えることが出来ますので、どうぞお忘れなく。

◆水割りの氷◆

イタリアブームが一段落し次はエジプトとか、旅行業界は早くも中近東ブーム作りに余念がない様子。ここのところ、確かに中近東諸国を訪れる日本人旅行者は確実に増えている。と同時にこの地域で感染症に羅患する患者も増えている。経口感染する消化器障害が多いが、中には飛沫感染による重篤な流行性髄膜炎もある。
一般にこの地域へは仕事の都合で行く人がほとんどで、各種の予防接種を事前にしていくことが多く、しかも現地ではかなり気を使った滞在なので問題を起こすことは少なかった。ところが、最近は短期の旅行者が増え、現地で食べ物に注意しているとはいえ、消化器を犯されるケースが多い。
生野菜はもちろん、特に飲料水には誰もが神経をとがらせ、地元の水道水は避け、ミネラルウォターを求める。しかし、もはや伝説的に伝えられる話だが、ホテルや飛行機内で給される「水割り」では未だに後を絶たない。ジュウスやウィスキー自体にはなんら問題がなくても、その中に入れてくる「氷」は大抵の場合、現地の水道水で作っているだろうから、当然猛烈な下痢症状を起こすことが予想される。
なにか予防方法はないかと良く聞かれるが、一番確実なことは、いくら旅行が簡単な時代になったとはいえ、単なる興味でこの地域には行かないことだ。

◆食中毒は日本だけではない◆

いよいよヴァカンスの頃となり、昼といわず夜といわず、海や山のレストランは人で一杯の季節となりました。とりわけ海岸沿いのレストランでは新鮮な海の幸が店先に並べられ、食欲を一層刺激させられます。しかも魚はピンと尾ビレを立て、エビ類はモソモソと動き、貝類は水の中で勢いよく水鉄砲を放っているとなれば、誰でも何時しかイタリアにいるのも忘れ、すっかり日本で魚介料理を食べる気分になってしまいます。
そこで、甘い給仕の誘いにのり(どこのレストランでも日本人は魚介類が大好きで、しかも、生食するのを良く知っている)、レモンをタップリかけて海老や貝を口にすると、数時間後に猛烈な下痢と腹痛に襲われることがあります。
「海老も貝も生きが良かったし、しかもレモンもかけたのに何故だろうか」と誰しも疑問に思われるでしょう。確かに海老も貝も新鮮で材料自体には殆どの場合問題はありません。実は海老や貝を生かしてあった水に問題があるのです。ところによっては海水を直に使っていることもあるでしょうが、その水が汚染していてこのような結果となります。多くの場合、起炎菌は大腸菌を含む雑菌です。しかし時にコレラ様の症状を呈することもあります。
最近数年はローマ以南でコレラ騒ぎが起きてません。十数年前は夏になると毎年のごとく新聞種となったものです。従って、日本からの方は言うまでもなく、この暑い時期には間違ってもナマモノには手を出さないことです。

◆常備薬に御注意◆

いざ海外旅行に出掛けるとなると誰でも必要最小限度の一般大衆薬は用意します。更に慢性疾患がある方は医師の診断に従い、旅行中困らないようにと普段よりも多めに薬を処方してもらいます。ここで「多めに」といいますのは薬の量も種類も両方考えられます。中には10種類以上の薬を毎日服用しているケースもあります。ところが、この配慮が仇になることがあるのです。海外旅行という日常生活とは違った環境では、通常服用している薬が効かなかったり、副作用が出たりして、思わぬ症状が出ることがあります。特に向精神薬、循環器系治療薬、消化器系治療薬を使用している場合に、著しい症状がでやすいです。従って、日本出発前に普段服用している薬の名前だけでなく、その薬の性質(特に副作用)を処方した医師から説明してもらってください。

◆ローマの水◆

水の都ヴェニスとはよく言いますが、実はローマの水道は2000年の歴史を誇る「水」です。ローマ市内至る所、噴水や水飲み場があり、一年中ふんだんに水は出ています。ところがローマの水道水は飲むと下痢する恐れがあると日本のガイドブックにはよく書いてあるので、日本人は怖がって飲みません。確かに日本の水に比べて石灰質は5倍も溶けている硬質水ですので、この水でお茶を出しても美味しくないですが、そのまま飲めばとても美味しいです。しかもどこの家庭でもレストランでもこの水道水で料理しているわけですから、余程消化器の弱い人でない限り、消化不良や下痢を起こすことはありません。更に申し上げるならば、一般家庭への水道の水圧は日本の3〜4倍も高いので、ビルの貯水槽を経ることなく、直接供給されています。従って夏の暑い盛りでも水垢が発生することがありません。それでなくても石畳の下を通ってくる水は夏なお冷たく、先人達の知恵が生きています。ローマへ来られたら一度試してみませんか。(但し、噴水の水は必ずしも水道水を使っているとは限らないので御注意)

◆パスポートがない !◆

ひったくりに会い、ケガはしなかったものの、アレ ! パスポートをやられたという状況は今や日常茶飯事に起こります。しかもここ数年、パスポートの盗難紛失は急激にに増えています。御承知のように、パスポートがなければ次の渡航先に移動出来ず、また日常生活にも著しい支障が生じることは言うまでもありません。運が悪ければ盗難旅券が改ざんされたうえ、不正使用される可能性さえあります。そこで万が一海外でパスポートが盗難にあったり紛失した場合は、まず速やかに管轄の警察署に盗難(または紛失)の届けをし、その受理証明書を持って、最寄りの日本大使館領事部に行き、再発給申請をします。従って、この管轄警察からの証明書がないと再発行手続が出来ないということに注意してください。 なお通常、旅券の再発行には一週間から10日位かかるということもお忘れなく。

◆◆



        地中海風ダイエットと現代病

        イタリアのボランティア活動について

      イタリアのボランティア活動の例

ご質問、またはコメントやご助言は、nakada yoshihikoまでメールをいただければ幸いです。
このページは、 09.10.11にアップデートされました。
Copyright 1997 Nakada Yoshihiko, all right reserved.
このサイトの内容は中田吉彦が著作権を有します。記事の無断転載を禁じます